サマセットハウス@LONDON

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印象的に晴れたビフォー・クリスマスの、日曜日。兼ねてから計画だった今日は、アートの複合施設、サマセットハウスへ。昔は海軍の本拠地だったんですって。「この階段をネルソン提督が登っていったんだよ」

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とは、今日も仲良く3人一緒の、アレックスの話。美しい階段。そして、美しいシーリング。

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サマセットハウスは一日中過ごせる素敵な施設。ロンドン通いの常連で、まだの方は是非に。冬はかわいい子供たちのスケートリンクもあり。実は、私も初めて訪ねた。

今日の天気予報では、酷いことになりそうだったので、前日から息を飲んで次の行動を綿密に練っていた。ハムステッドヒースの散歩じゃなくて、私は、まだ行っていない美術館で一日を過ごしたいなあと。

 

それで私「今日はサマセットハウスに行きたいんだけど」。

 

すると「同じことを考えてたんだよ!」とアレックス。目的はトムズキッチンと、イザベラ・ブロウの回顧展とクリスマスアーケード。

で、もう、胸が一杯。一種、心が張り裂けそう。数年前に自殺した伝説のファッショニスタ、スタイリスト、イザベラ・ブロウ(Born in 1958) の回顧展「Isabella Blow: Fashion Galore!」。

 

これは、とにかく、凄まじかった。想像を絶した。彼女の洋服コレクション。ただでさえ、満杯になっていた私の充電器が満杯を超して、感動のあまり爆発しそうになった。残念ながら、カメラ禁止。

衣装を飾るためのボディのディレクションデザインも完璧。天井の高さやライティング、構成。やー!もうやめて!と、途中でブツクサ日本語連発。普段、見た事もないようなファッショニスタもウロウロしていて、ジロジロ眼福も限界。

他のサイトで、このエキシビションを紹介しているので、興味のある方は、イザベラ・ブロウで検索してみて。どこまで、リンクして良いのか不明なので。

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さて、イザベラは、私より2歳年下。基本アリストクラティック。でも、彼女が見いだした、アレクサンダー・マックィーンとフィリップ・トレーシーの作品がこれでもかというほどに素晴らしいインスタレーションで並ぶ。マノロブラニクの靴がまた素晴らしい。

 

改めて、アレクサンダー・マックィーンとフィリップ・トレーシーは、大天才だということが、悲しいほどに実感できる。でも、自殺してしまったアレクサンダー・マックィーンの芸術MAX度は観ていて…辛いような。

 

もう、途中で心が折れそうになった。芸術としての装束をここまで追求したら、自殺に追い込まれるのだろうかとさえ思う。そして、売れる服とは違う、クリエイティブの理想への矛盾があったことを実感する。私も一着持っているマックィーンの服は着ているともの凄く疲労する。

 

イザベラ・ブロウの着こなしも、1時間でヘトヘトになりそうなものばかり、根性体力信念がなかったら着られない、一日中なんて。だからさあ。どっちを選んで生きていくのか、肚を決めて。

 

また、フィリップ・トレーシーと面識のあるアレックス曰く、これほどに凄い天才ぶりを発揮するフィリップ・トレーシーさえも、経済的には成功できていない。彼は「NO MONEY」イタリアやフランスのファッションビジネスと、イギリスのファッション・ビジネスは、なんでこうも違う結果を生むのであろうかと。イギリスの、純粋芸術に近い服飾デザイン。擁護する人がいないと困る。

私自身、決して自分のための経済的営利目的で服のデザインをしているのではない。自分自身の衝動だけで作っている。基本は、モデル体型でない人間がチャーミングに見える服を追求したい。自分が肥満系ですからね。

 

あんなに細いモデルさんが着て美しく見える服を作ってどこに意味があるのか。いや見ていて美しいからそれはいいのだが、誰が買えるのかということ。でも、ビジネスと言う点では、とにかく難しい。

2014年3月2日まで、ロンドンのサマセット・ハウスにて開催。絶対に見るべき。

 

 

….ところが議論はまだ続く。「そして、サンローランは成功した。カール先生は、芸術面と、経済効果面の双方の天才である。創造と経済の溝は深いか」喧々諤々で始まったランチタイムは、トムスキッチンで。

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よくある、ルッコラのサラダなんですが、「!」と、思う美味しさ。リオハワインも香り最高。

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テーブルを眺めるだけでも幸せになるインスタレーション。

 

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ところで、ミシェランでも星をとったトム・エイケンスの2号店、トムズキッチン、伝統的な英国料理の新解釈。おすすめ!でも、予約はマスト。予約がダメなら向かいのトムズデリもいい。サラダがとにかく、美味しい。卵もおいしい。素材がいい。スタッフもチャーミング。嗚呼、時間が足りない。

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