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2017年12月14日

寓意 一角獣と…

パリの中世博物館に所蔵される「貴婦人と一角獣(1500年頃の作といわれる)」のタペストリーは、マダムファンタジーの頂点。というべきか。以前、日本にも展覧会がきましたね。

 

さて、私が初めてこの作品をパリのクリュニーで見たのは、まだ20代で。1983年ころのことでしたから、マダムじゃなかったですが、それにしても、強く魅了されました。図柄いは、さまざまなアレゴリーが含まれ象徴的でもあります。

 

あれ以来、このタペストリーのコピーを買ったり、自分でもスケッチの模写を試みたり。とにかく、この絵柄は、レディのファンタジーが、たっぷりと詰まった中世ヴィジュアルの代表といえるのではないでしょうか?

その、中世ヨーロッパ工芸のオマージュ。その代表作ともいえるヴィジュアルを服にしようと、コツコツと柄を作りあげたのは、数ヶ月前のことです。夢とかロマンとか。そういうオマージュを服の柄にできないかなと。

 

この柄が、広く人々に愛されるべく美術館入りしたのは、19世紀、小説家のジョルジュサンドが、この貴婦人と一角獣のタペストリーを絶賛したことがきっかけだったとか。

Shade のテキスタイルは、ほぼ全てにおいて花や植物の模様に意味をもたせているため、「ただの柄」ではないことは、皆様ご存知と思いますが、今回は、一角獣というだけでなく、この柄の全体を包む Mille-fleur ミル・フルール 千花模様をどのように描くかを苦心しました。

 

花と小動物が散りばめられた世界観。

ミルフルールの印象を不規則な水玉ドット柄に見えるように重ね合わせ。

それが、チュニックとシャツになりました。

素材の基本は、コットン。一足早く来る春を見越していますが、セーターやコートを羽織るそのベースウエアに。

これから本格的な冬ですが、シャツの上にニットかジャケット。その上に厚手のショールやコートなど、レイアードルックで楽しんでいただけたら…..