blog

2018年3月5日

ヨーロッパのテキスタイルから…

日本にも染物や織物の素晴らしい歴史がありますが、あまり、大きな面積で室内装飾に布を使うことはなく、それこそ、100年前、カーテンのある家など、めったになかったでしょうか。もともとカーテンや服地の歴史がなく、それは、戦後から今に至って日本流に広まったものゆえに、高価なテキスタイルに対する一般的理解は、ほとんど皆無だったと感じています。

 

私にしても、とにかく、それら(パリやロンドンで接したインテリアテキスタイル)に出会ったときは、ほぼ「驚愕!」最初は、日本では見たこともなかった布でした。

 

「うわぁ〜!」なんて美しい!と思い、次に「お値段」を見て、「うわぁ〜!凄い」

 

そこには、1メートルあたりの価格1万円以上がずらりと並んでいました。

 

この写真にあるもののコストは、ウロ覚えですが、4万円以上はしていたでしょうか。カーテンなどは、高い天井の上から下までつけて何十メートルと使うので、ため息がでました。これは特に高価な刺繍のカーテン地ですが、ここに裏地をつけて、窓枠の大きさの3倍から4倍のドレープをつけて部屋を飾るという「インテリア」への高い意識に憧れました。

 

あの時以来(1980年代の前半)「いつか、この、ものすっごく高い布のカーテンを部屋に付けたい!」との夢を持って、実現したのは、(部屋の一箇所!だけでしたが)約30年後のことでした。

絵の具で紙やキャンバスに描く絵画とは違う世界ですが、この質感も含めて、布の世界に強く惹かれます。

 

「人類にもっとも重要で、もっとも求められている芸術は何か?」「答えは、美しい家である。…美しい家は、庭をまとっていなくてはならない。家のインテリアは、庭の連なりになるように…」とは、 産業革命後の英国で、世界で最初に始まった自然保護運動も手掛けたウイリアム・モリス(1834~1896)の言葉です。

その言葉に出会ったとき、それは、そう簡単には実践できないものの、自分の目標とするべき「言葉」として、胸に秘めることができました。今後の人生の指針でもあり続けるでしょう。

イギリスのバラ。ジャカード織で、こうして近くで見ると、ちょっといい加減な感じもするけれど、遠くから見るとこれまた美しかった。でも、昔はこの生地を買って帰って、その後どうしたらいいのか。途方にくれたりして。

今は、日本だとマナトレーディングさんほかいくつかの会社がこれらの高級カーテン地を扱っていらっしゃるので、仕立てから取り付けまでお願いもできて、凄い時代になりました。

私はインテリアむけのテキスタイルはデザインしたことはないのですが、人が身につける布地も、庭の連なりになるように。それが美しい人を作り出すと信じています。

 

Experimental nature とは、よく言ったものだなあ。今年はオランダの宿根草自然派ガーデンをみんなでバスに乗って廻ります!シンゲルの花市場や切り花の世界も覗いてみたいなと。

 

8月下旬出発ですが、北海道や寒冷地の方々には特に参考になりそうな気がします。オランダはイギリスよりも寒いので、8月がもう秋のスタート地点だからです。